【世界トータル】ハード別ソフト販売数(年別)
世界トータルのハード別ソフト販売数
ハードの普及台数が増えれば、基本的にはソフト販売数も増えていきますが、そのハード対応のソフトがあまり出なかったり、ソフトが面白くなかったり、ハードの性能が時代遅れになったりすると、いくらハードの普及台数が多くても、ソフトの販売数は下がっていきます。
ソフトによって価格が違いますが、ソフト販売数を見ると、だいたいの市場規模も把握できます。
今回は、ここ数年のハード別のソフト販売数を調べました。06年からの世界トータルでのソフト販売数ですが、調べたのは、WiiやDS、PS3世代以降の主要ハードです。
※数字の引用は、http://www.vgchartz.com
以下がハード別ソフト販売数のグラフです。世界トータルの数字です。
DSやPSPは2004年に、XBOX360は2005年に、WiiやPS3は2006年に新発売されました。
【任天堂】WiiDS絶好調から、一気に縮小、世代交代も失敗
上のグラフで分かるように、特に08年〜10年はWiiとDSのソフト販売数が絶好調でした。Wiiは10年の販売数が最高値で、1億8260万本です。DSは08年の販売数が最高値で、1億5542万本です。
しかし、Wiiは11年に、ライバルハードのPS3とXBOX360に追いつかれ、12年にはソフト販売数は激減し、PS3やX360の半分ぐらいのソフト販売数になってしまいます。DSも11年以降、ソフト販売数は一気に下がります。
任天堂はWiiの後継機にWiiu、DSの後継機に3DSを発売しますが、失敗しています。特に、Wiiuは大失敗で、15年の2704万本が最高値で、10年のWiiの約15%と非常に厳しい数字です。3DSもライバルの携帯機PSPやVITAにはかなり優位なものの、13年の5773万本が最高値で、08年のDSの37%と苦しい数字です。
【マイクロソフト】PS3より優位のXBOX360だったが、世代交代は失敗
マイクロソフトのXBOX360の年別のソフト販売数は、ソニーのPS3とほぼ同じ数字です。06年から16年までの累計販売数では、2572万本差でXBOX360がPS3を上回っています。X360のソフト販売数の最高値は、11年の1億5452万本です。しかし、次世代機のXBOXONEは、14年以降毎年、PS4の約半分のソフト販売数と、世代交代に失敗しています。
【SIE(ソニー)】PS3からPS4の世代交代が成功。だが、携帯機は任天堂に差をつけられ、世代交代も失敗
SIE(ソニー)のPS3は絶好調時のWiiには差をつけられていましたが、順調にソフト販売数を伸ばし、11年にはWiiを抜き、安定した販売数です。PS3のソフト販売数の最高値は、11年の1億4897万本です。PS3からPS4への世代交代も成功とみていいと思います。PS4は急角度でソフト販売数を伸ばしており、16年には、1億4867万本とほぼPS3の最高値に近づいています。ダウンロード販売を足したら、PS3の最高値を超えているのは間違いないと思います。
しかし、携帯機は苦しいです。PSPのソフト販売数は08年の4808万本が最高値ですが、任天堂のDSに比べると、3分の1です。しかも、VITAへの世代交代も失敗しています。VITAのソフト販売数の最高値は、14年の1413万本ですが、08年のPSPの3分の1とさらに少なくなっています。ライバルの任天堂3DSと同年で比較しても約25%のソフト販売数です。据置機の好調ぶりと比較して、携帯機の低調は明らかで、以前から携帯機撤退の噂が出ているのも仕方がない状況です。
任天堂ハードの急失速、PS据置機の安定感、PS携帯機の低調、XBOXの失速
06年から16年の各ハードの世界トータルのソフト販売数を見ると、任天堂ハードの急失速は相当なものだなと思いました。また、PS据置機は安定していると感じました。一方、PS携帯機は当初から低調と分かりました。XBOXは、世界的にはXBOX360が思った以上に成功していると分かりました。しかし、XONEはPS4に差がつけられています。
世界トータルでは、以上のような内容でしたが、日本に絞るとまた違った状態なのかもしれません。また別の記事でまとめたいと思います。
任天堂は今年の任天堂スイッチで復活となるか、PS4は勢いを持続できるのか、SIEの次世代携帯機は出るのか、XBOXONEは上位性能機のXBOXONEXで挽回できるのか、今後に注目です。
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